ブログ 熱中症対策 2022.03.28 工場の現場で働く人たちの声 熱中症なのか、貧血なのか。 その日は雨で湿度が高そうで、工場はムシムシしていました。エアコンは点いてましたけど28℃です。初め耳鳴りがして少しクラッとし冷や汗が出ましたが何とか持ち直しました。でもその後1時間弱したら、また同じような症状になりました。これは熱中症でしょうか。貧血でしょうか。 自分でできる熱中症対策は? 工場で働いているのですが、常時35℃を超えています。仕事内容は力仕事だったりライン作業だったりするのですが、熱中症になってしまうのではないかと怖いです。自分でできる対策は水分補給以外に何かないでしょうか? 旦那が心配です。 旦那の職場は工場内にて火を扱う仕事をしているのですが、冷房がありません。扇風機で風を回しているだけで、外気温が35℃くらいまで上がる時は、職場は40℃を軽く超えているそうです。帰宅すると作業着が洗濯後のように汗で濡れています。 このように、気温が高く暑い工場内で働く人たちは、 自分は熱中症なのではないか? 熱中症になった後の身体はどうなってしまうのか? 仕事は一生懸命やりたい。でも身体が言うことを聞かない。 という不安を抱えながら毎日の仕事をしています。 しかし、このような労働環境が続くと次のようなリスクが考えられます。 ①アルバイトや社員の離職率が増加 工場のさまざまな作業工程は正社員ではなくパートやアルバイトによって行われていることが多く、その離職率は低くはないと思います。 新しい人が入ってきてはすぐに辞めて行き、当日になって突然休んだりということもあると思います。そして、そういったことが頻発するようになると、仕事を教える側もモチベーションが低下して悪循環に陥ります。 作業員同士のいざこざやつかみ合いのケンカなどのトラブルも散見します。そのようなことの遠因として、労働環境の善し悪しも少なからず影響しているかもしれませんし、工場の暑さが作業効率を落としているとも言えます。 ②企業側の社会的評判や金銭的損失のリスク 労働基準法では「労働者が業務上負傷し、又は疾病にかかった場合においては、使用者は、その費用で必要な療養を行い、又は必要な療養の費用を負担しなければならない」と定めており、「暑熱な場所における業務による熱中症」は労働災害となります。 万が一、従業員が熱中症により後遺症が残った場合、本人の一生を台無しにしかねず、企業側にとっても社会的評判を落とし、賠償等の金銭的損失ももたらしてしまいます。 ③気温上昇による機械の故障の可能性 機械の不調により1時間から半日程度のライン停止がみられることは、実はそう珍しくないことです。 機械の不調が工場内の暑さによるものなのかは、あくまでも可能性でしかないが、全く関係がないとも言い切れないとも思います。 人間の手作業の非効率性を省くことによって1秒でも作業工程を短くし、生産性を上げることに取り組まれているのであれば、機械の不調によるラインの停止を放置するわけにはいかないのではないのでしょうか。 クウカンの熱中症対策、スポットダクト工事 弊社では、工場の従業員の皆さまが高いパフォーマンスで働けるための環境を提供させていただくご提案として【スポットダクト】工事を推奨しています。 スポットダクトの特徴 従業員の近くで確実に冷房が当てられる 好きな場所に設置できて、手元で風量が調整できる 各所定の位置で冷房が使える 後からの増設も可能(※エアコンの能力による。) レイアウトによって移動が可能 スポットダクトのメリット 生産性の維持・向上 暑さでバテないので、前年より夏の生産効率が上がる 従業員の体調を良い状態で維持できるので、作業環境が良くなる 離職する人が少なくなる 湿度を下げることができる 新設の場合 スポットで空調を効かせたい箇所数によってエアコンを選定をして、そのエアコンの風量で風の通る道(ダクト)を選定します。 既設の場合 すでに空調用ダクトがある場合は、風量に余裕がある場合、必要な箇所数に応じてスポットダクトが増設できます。また、不要な吹き出しにフタをして風量を確保し、別の場所に増設することも可能です。 ※新設、既設増設、いずれにしても現場調査が必要となります。 工事の流れについてはこちら クウカンの熱中症対策への取り組み 弊社の熱中症対策の取り組みは、単なる作業従事者への思いやり等という理由だけではありません。地域に雇用を創出し、技術を伝え、日本の高い品質を誇るモノづくりを継続維持、そして発展させて行くことへの努力は並々ならぬものだと理解しているつもりです。 弊社は、製造業の経営において大切な安全・品質・生産性を向上させることにフォーカスをし、工場の現場で働く方や、その方達をマネジメントする方々に、熱中症への対策を提案させていただくことによって、現場の安全性、品質、生産性の向上に繋げていただきたいと思っております。 しかしそのためには、むやみやたらと熱中症改善のための製品提供や工事等をご提案するのではなく、費用対効果を慎重に精査した上でのご提案を心がけています。 御社の工場にも熱中症対策を取り入れて、製造業の経営において大切な安全・品質・生産性を向上させることに設備投資をご検討してみてはいかがでしょうか。 Tweet Share Hatena 飲食店の方へ